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 我が家からはリマーカブルス山脈が、真正面に聳え立って見えます。
その姿はのこぎりを立てたかのような、すさまじい大岩壁と岩稜です。
ところが岩壁と雪の谷間の、描き出す模様をよく見ると、なにやら
ものの形に見えてくるのです。

 日本では長野県の安曇野地方に、古くから多くの『雪形』と呼ばれる
このような模様が伝えられています。その雪形が山の名称になった例も
多くあります。種まき爺さんの黒い模様が見える爺ヶ岳。手を合わせて
お祈りをしている、お坊さんの姿が見える常念岳、真っ白な蝶が稜線に
舞う蝶ガ岳などが有名です。

 中でも有名なのが白馬岳ですが、大半の人が誤解しているのが、その
呼び方です。正しくは『しろうまだけ』であり、『はくば』と言うのは
歴史を無視して、間違った認識に迎合してしまった村の名前です。

 春先に田んぼの土を耕すことを『代掻き』と言いますが、昔は農機具を
馬に引っ張らせていたもので、その馬のことを『代掻き馬』と呼びました。
足をぬかるむ土にとられながら、思い農機具を懸命に引っ張る馬の姿が、
山の稜線近くに現れるのです。ゆえに『代馬岳』だったのが、近年に
なって、ホワイトホースの方がカッコいいとでも思われたか、『白馬岳』
になり、ついでに村の名称も『はくばむら』に変えてしまったんですね。

 さて、我が家から見えるリマーカブルスのどてっ腹に、大きな雪田が
現れます。この形が何に見えるでしょう? 私はくじらが大きなシッポを
持ち上げている姿に見えるのですが、いかがですか?