森に入るとすぐに、ブナの木の根元に、コケが厚く積もった、不思議な
風景が広がります。ルートバーントラックのネイチュア・ウォークのように、
コケが斜面一面を覆っているわけではなく、地面に点在する、と言う感じで、
一面コケに覆われているよりも、不思議な感じがします。



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 そこには巨木がそびえ立ち、あるいは奇怪な形の根をむき出しにした倒木が
苔むして静かに眠っています。

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 皆さんは荻原碌山と言う彫刻家をご存知でしょうか? 長野県の安曇野の、
穂高と言う小さな町のはずれに、彼の『碌山美術館』が佇んでいます。


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 『日本のロダン』と呼ばれ、本人もロダンに憧れて、名を碌山と号したほど
ロダンの彫刻に影響を受けた人ですが、彼の代表作に『女』のシリーズがあり、
とりわけ有名なのが、『デスペア』と言う彫刻です。
 写真を掲載することが出来ないので、作品集はこれをご覧ください。





 とりわけこの『女・懊悩』と題された彫刻にそっくりな、なんと木のこぶを
森の中で発見しました。


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いやはや、荻原碌山がこの木を見たら、いったいどんなインスピレーションを得、
どんな作品を者にしたか、興味があります。



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